もう、覚悟は決めた。
『弥生?帰らないの?もうみんな行ってしまったわよ?』
「…えぇ、そうね。」
私は桜と並んでみんなの後を追うように寮へと歩いていった。
「明日、なんとしてもやり遂げないとね!」
「なんか今がこんなに穏やかで、明日起こることが信じられないや。」
『そうね。明日、みんな頑張ろうね!』
『そうよ!精一杯頑張るのよ!』
寮のリビングへと着くと、皐月と葉月に、2人のペット、太陽と月がそれぞれ話していた。
既に愛斗、龍、雪人、3人のペット、愛、星、冬もいた。
大集合ね…。
「そういえばみんな親に言ったのか?明日のこと。」
龍のその質問に当たり前と言ったようにみんな頷く。
「弥生は?」
私は…
「…言って、ない。言わなくても分かるだろうし…」
お父様には情報が逐一報告される。
それをみんなに伝えるから、きっと私の家の人は、全員知っているわね…。
多分、今明日の対策の真っ最中じゃないかしら…?
「自分の口から、言わないのか?」
愛斗にそう言われ、私は口ごもった。