「はい、でも、明日のために私はたくさんの練習を積み重ねてきたんです。私だけで行けるところまでやるわ」
絶対にやってみせる。
あれは…あの渦は、一種の扉だ。
それなら私が鍵となり永遠に閉じて内側から消滅させればいい。
終わったあと私が戻れるかは分からない。
でも、私はそれでいい。
「桜は…?行くの?」
『えぇ、行くわ。私だってペット界のトップよ?』
「そんな……?!」
誰に何を言われようと私の意思は変わらない。
「音川…本気なんだな?」
「はい、本気です。じゃなければこんなこと言いません。」
「…はぁ、弥生は本当に頑固だな。」
「愛斗に言われたくないわよ。」
俺様だし…ってこれは関係ないわね
「わかった。俺はもう何も言わない。」
『愛斗に同じくだな』
「「2人とも心配じゃないの?!弥生達が!」」
葉月と、皐月が愛斗に問いかけた。
「あれは何言っても聞かないよ。心から決意してるんだ。みんなを助けるために自分一人だけの犠牲でいいなら構わないと。」
愛斗……
とことん彼には助けられるわ。
