「これが、5000年に1度の大災厄の始まりのお話。代々王家にしか伝えられていない理由は、国が大混乱に陥ることを防ぐため…それと、その12人の少年少女達の願いよ…」
そう、彼ら12人の少年少女達は王家だけでこれからは受け継いで言ってと言ったのだ。
「5000年に1度起こるってことは、その子たちとか、その子たちの生まれ変わりは封印って形で治めたんだな」
氷谷先生さすがね…
「えぇ、どの生まれ変わりたちも完全に消滅させるってことは出来なかったのよ。だから、長い期間は持てど一次解決って感じかしら。」
でも、私は消滅させてみせる。
私だけの犠牲で…
そんなことを心で呟いていると長月ちゃんが言った。
「てことは、私達も封印ってことになるの?」
「いや、私が消滅させる。」
「『…?!』」
みんなが驚きで息を飲むのがわかる。
『本気なのですか…!』
「本気よ、愛。」
本気じゃなければこんなこと言わないわよ。
「そんな…!私達は?私達も生まれ変わりなのだから、音川さんみたいに特別すぎる訳では無いけど、やることはあるはずよね?」
白雪先輩。
