『例え、この命をかけてでも!!』
そう声を揃えていい、呪文を唱え始めた。
12人の少年少女は
『ホーリーライト!!』
そして、王族の女の子はもうひとつ…
「12の光よひとつに──ミラクルズライト!」
それは月のようにとても明るく、優しい光。
そして、その光はダークドアへと向かっていく。
その間も魔力を注ぎ続ける彼らはとても苦しそうだった。
光がダークドアへと着いた時、その光は1層明るさが増し、それを包み込んだ。
「終わった……?」
ダークドアのあった方を彼らはみる。
それは跡形もなく、他の全ての魔物やダークドアの小さいものも全て消え去り、真っ青な快晴の空へと変わっていた。
「成功…した……わ、ね…」
「あぁ、ゆめ…みたい、だ…」
誰もが安堵し、ホっとした。
ニコッと、その少年少女達は1回笑い、同時に力尽きた。
空から地面に落ちていく彼らは全てをやり切った満足そうな顔で目を閉じていた。
その目は今後一切、開くことは無かった。
