「魔物、やはり多いわね…」
「あぁ、でも、他の人たちが頑張ってくれてるみたい」
──カキンッ
「!?」
「のんびりしている暇はないわよ!私達も戦うの!!」
「そうね」
それからは凄かった。
そこらじゅうから魔物の雄叫びや、魔法を唱える人の声。
そして、爆発するような魔法の当たった音。
それしか聞こえなくなった。
魔物も何千何万といたものが、あと50近くになっていた。
「そろそろかしら…!」
「やるの!?」
「えぇ、みんなは大丈夫そう?」
『大丈夫だ(よ)!』
12人ともかすり傷などが少しあるだけで、特に他に目立った怪我はなかった。
「行くわよ!目指すはあの1番大きいブラックホール…ダークドアよ!」
彼らは目を合わせ、一気にそっちへと向かった。
他にいる魔物に勝てるのか心配だったけど、皆今戦っている人たちを信じて、飛んでいった。
「……準備は…いいかしら………?」
結構体力を消費したのか、皆息が切れ切れだった。
「ハァ…ハァ……大丈夫。国のために私たちが頑張らないと…。」
再び顔を合わせると…
