奇跡を起こした12の月光




「魔物、やはり多いわね…」



「あぁ、でも、他の人たちが頑張ってくれてるみたい」



──カキンッ



「!?」



「のんびりしている暇はないわよ!私達も戦うの!!」



「そうね」



それからは凄かった。



そこらじゅうから魔物の雄叫びや、魔法を唱える人の声。



そして、爆発するような魔法の当たった音。



それしか聞こえなくなった。




魔物も何千何万といたものが、あと50近くになっていた。



「そろそろかしら…!」



「やるの!?」



「えぇ、みんなは大丈夫そう?」



『大丈夫だ(よ)!』



12人ともかすり傷などが少しあるだけで、特に他に目立った怪我はなかった。



「行くわよ!目指すはあの1番大きいブラックホール…ダークドアよ!」



彼らは目を合わせ、一気にそっちへと向かった。



他にいる魔物に勝てるのか心配だったけど、皆今戦っている人たちを信じて、飛んでいった。



「……準備は…いいかしら………?」



結構体力を消費したのか、皆息が切れ切れだった。



「ハァ…ハァ……大丈夫。国のために私たちが頑張らないと…。」



再び顔を合わせると…