奇跡を起こした12の月光




「じゃあまずは、それを使えるか調べないと!ねね!競技場へ行きましょう!そこで調べるの!誰が使えるのか!」



従者の女の子の言葉に皆が賛成し、それぞれ競技場へと飛んだ。




「つっかれた〜!!」



結局使えるのは王族の女の子だけだった。



その後みんなは魔法の練習を繰り返した。




それから3日後、それは突然やってきた。



──ドンッ



「きゃぁぁぁ!!」



「何、今の?!」



「なぁ、もしかして…」



「えぇ、ついに…」



いつものように準備運動が終わったすぐあとの出来事だった。



「お嬢様、皆様、大丈夫ですか?!」



一人の執事がスッっと入ってきてそういった。



それに彼らは頷く。



「ご無事で何よりです。お嬢様が言っていたことが始まってしまいました。ですので、皆様は安全なところへ──」



「みんな!行くわよ!!」



『了解!!』



「はい?!皆様どこへ──!?」



執事が止めようとしてもそれはもう遅く、彼らはとっくに移動してしまっていた。