奇跡を起こした12の月光



「私もそう思うわ!ねぇ、お父様達にも伝えない?子供達だけでなんて、絶対に無理だわ」



「──の言う通りだ。子供達だけで何ができるのか聞かれても答えられない。」



一人の男の子の言葉にみんなが頷く。



それからは、大人たちに話をし、国全体を動かしてくれることになった。



その変わり、少年少女達は何もさせて貰えない。



それが絶対条件だった。



彼らはその条件を飲んだ。



表面上ではね…




彼らはその後王族の女の子の家へとあつまり、会議をした。



大人しくできる訳がなかったのだ。



「明日から魔法の練習をしましょ!このまま引き下がれないわ!」



一人の女の子が熱弁する。



「そんなの当たり前だ。なぁ、──。なにか確実に国を救える魔法はあるか?」



「そうね…あると言えばあるわ。協力魔法だけど…。それも、私達にしか出来ない魔法。」



「ほんとに?!」



「うん。でもね、1つ問題があるの。協力魔法をまとめ、最後その魔法を放つ人が必要なのよ。そして、その魔法はこの12人の中のたった1人しか使える人がいないの。」