「私もそう思うわ!ねぇ、お父様達にも伝えない?子供達だけでなんて、絶対に無理だわ」
「──の言う通りだ。子供達だけで何ができるのか聞かれても答えられない。」
一人の男の子の言葉にみんなが頷く。
それからは、大人たちに話をし、国全体を動かしてくれることになった。
その変わり、少年少女達は何もさせて貰えない。
それが絶対条件だった。
彼らはその条件を飲んだ。
表面上ではね…
彼らはその後王族の女の子の家へとあつまり、会議をした。
大人しくできる訳がなかったのだ。
「明日から魔法の練習をしましょ!このまま引き下がれないわ!」
一人の女の子が熱弁する。
「そんなの当たり前だ。なぁ、──。なにか確実に国を救える魔法はあるか?」
「そうね…あると言えばあるわ。協力魔法だけど…。それも、私達にしか出来ない魔法。」
「ほんとに?!」
「うん。でもね、1つ問題があるの。協力魔法をまとめ、最後その魔法を放つ人が必要なのよ。そして、その魔法はこの12人の中のたった1人しか使える人がいないの。」
