奇跡を起こした12の月光




『さっきから聞いていれば、私のせい。だから全部私一人で片付ける?挙句の果てには私、パートナーのことも頼ってくれないの?!弥生が逆の立場になったらどう思う?信頼している人から頼られず、1人で全部抱え込まれるの!どう思うのよ!』



私が逆の立場だったら…?



どう思う?



『ねぇ弥生、どうして私のことすら頼ってくれないの?1人で全部抱え込まないでよ…私はあなたのパートナーなの……他の何者でもない……お願いだから………!』



桜は涙を流しながら私に必死に訴えてくる…



桜…



桜の気持ちが痛いほど伝わってくる。



私も逆の立場だったら絶対桜みたいに思うわ。



目が覚めた。



何も教えてもらえないのは私だって辛い。



頼って貰えないのも……



だから…



「…ぅ……言うよ、桜。ありがとう、おかげで目が覚めた」



私は未だに泣いている桜をギュッと抱きしめた。



『…ぅん……うん!私も一緒に行ってあげる。行こ!みんなの所へ!』



「うん!」



私たちはお互い目が赤い状態で笑いあった。



逃げてばかりじゃダメだ!



しっかりしないとね!



私と桜は、練習をしているであろう教室へ一緒にテレポートした。