また、夢…。
それに、日付も…
こんなにはっきりとした夢見、初めてだ。
文化祭前日…
すなわち…明日。
私はどうしたらいい?
1日で何が出来る?
考えても考えても答えは出ない。
今日は私のご飯の当番じゃない。
学園も、今日は休もうかしら…
それより…
「………桜…」
『はーい!どうしたの?』
私の今考えていることとは真逆ののんびりとした声が聞こえた。
「…」
私はしばらく桜の顔を見つめることしか出来なかった。
『…弥生?どうしたの?顔が真っ青よ?』
桜…
「実は…」
私は夢で見た事をゆっくり整理しながら桜に話し始めた。
『そっか…。弥生は、今日どうするの?』
「それ考えてたんだけど…何をすればいいのかわからなくて。学園を出で街に行って、避難してくださいって言っても、混乱させるだけだろうし…。」
一番危険な学園外の街に知らせる事を一番に考えたけど、ヘタな混乱は避けたいし…
『…じゃあさ、みんなには?言わないの?』
みんな…?
愛斗たちってこと…?
