「「「「「「いただきます!」」」」」」
こういうところも…。
まぁ、挨拶は当たり前のことだけど…
でも、たまに省略しがちになってしまう。
「「ん〜!おいひぃ〜!!」」
葉月と皐月が同時に顔を綻ばせて笑った。
案の定、神無月くんと如月くんは2人に見惚れている。
何故か愛斗はこっち向いてるし…
「どうしたの?」
あんまりこっちジロジロ見られると落ち着かないんだけど…
「いや、弥生そんな箸進んでないなって思って。」
あ〜…4人を見てたら手が止まってしまっていたわ。
「そういう愛斗は食べるの早いのね…」
彼のお皿を見るともう何も入っていなかった。
どんだけ食べるの早いのよ…。
「そっちが遅いんだろ。」
え〜…至って普通の速さだと…
「てか、そろそろこっち向くのやめてくれない?食べにくい。」
そういうと彼はフッと笑って目線を元に戻した。
何最後の笑い方…
なんかムカつくわね。
まぁ、目線外してくれたのはいいけどさ…
私は少しイラッとしながら残りのご飯を食べ終えた。
幸せすぎて忘れていたんだ。
結局は私がいるから何も起こらないということは無いのに…。
油断していた。
もう少し早く気づいていればよかったのかもしれない…。
みんな、ごめんね…
