奇跡を起こした12の月光




「おつかれ〜!」



あれから3時間ほど練習をやってやっと寮に帰ってきた。



「今夜ご飯どうする〜?」



あっ、私だ。



でも、今から作るとなると時間が相当遅くなってしまう。



「何か出前取るのでもいい?今から作るとみんな寝る時間遅くなっちゃうし…」



まだみんなお風呂とか入ってないし、練習で疲れてると思うし…。



「もちろん!じゃあ、私お寿司食べたい!」



「私も皐月に賛成!」



「僕はピザ食べたいな〜!」



「俺は、お肉系!!」



「なんでもいい。」



みんなバラバラね…笑



「全部取っちゃう?」



「「「「そうしよ!」」」」



満場一致?(愛斗除いて)で好きな物を頼むことにした。



数十分ほどすると各々頼んだものが届いた。



出前は学園の学食から取ってるから来るのが早い。



一瞬にして、リビングは様々な匂いに包まれた。



「お腹すいたぁ!早く食べよ!」



皐月に合わせるようにみんながサッと席についた。



私も普通の足取りで行ったんだけど…



みんなの方が一足早かったみたい。



愛斗は歩くのが早いから必然的にみんなと同じ時くらいに付いていた。



私が付くまで待っていてくれたみんなはほんと律儀だと思う。