奇跡を起こした12の月光






「あっ、弥生おかえり!愛斗は帰ってきてるのに弥生帰ってこないから心配しちゃった。」



ドアを開けた瞬間葉月が笑顔で迎えてくれた。



心配かけちゃってたのか…



「ごめんね、ちょっと長月ちゃん達と話してたら遅くなったの。」



「そんな顔しないで?大丈夫、私達が勝手に心配してただけだから。そんなことより、早く部屋にいこ!今皆でちょっとしたパーティーやってるのよ。」



え…?



今日は特になんの記念日とかでもなかったような…



疑問を抱えて部屋へ行くとスイーツが沢山並んでいた。



「あっ!弥生ちゃんおかえり!お菓子食べよ!」



ドアを開けたところで固まっていると、皐月に手を引かれた。



「音川さん驚いてる。実は、僕の家から今日大量にスイーツが届いて…。」