奇跡を起こした12の月光




そうだったわ…



桜って結構すごい子だったわ。



「そうね、桜が言うことは信用できるわ。当日お願いね。」



私は彼女の言っていることを信用して、頼む。



『任せて!』



桜はえっへんと胸を張りながら、ドヤ顔で私に答えた。



ふと、時計を見るとそろそろ戻らないといけない時間だった。



私は、長月ちゃんと新さんに声をかけた。



「私、そろそろ戻るね。台本ありがとう。頑張って覚えるわ…。それに、生徒会も…」



「ほんとだ、結構時間たってたんだね。引き止めてごめんね!弥生なら、生徒会も台本覚えるのもきっと大丈夫よ!私が保証するわ!!」




長月ちゃんは自身いっぱいにそう言った。




「俺も、弥生ちゃんなら心配いらないと思うよ。長月と俺2人が保証する。」



長月ちゃん、新さん…。



2人はやはり先輩だ。



彼らにそう言われると、安心する。



それに、大丈夫な気もしてくるから不思議だ。



「うん、ありがとう。2人も頑張って。」



微力ながら私からもエールを返す。



2人はそれに優しい笑顔で応えてくれた。



「また明日。おやすみ」



「「おやすみ」」