中をパラパラとめくって見るとそれぞれの役のセリフなどが色を変えて書かれている。
すごい…
ふとあるところで目が止まった。
えー!?
ちょっと待って…魔女役っておばあちゃんみたいな感じに魔法で変装するの?!
どうしよう…ただでさえ私は魔法で今の姿に変装しているのに…
魔法での変装は、1度元の姿に戻らないといけない…
もし万が一魔法が解けてしまうようなことがあったら…
私が悶々と考えていると、桜が大丈夫よといった。
何が大丈夫なの?
というより、いつから居たのよ…
『アハハ…、少し前から?』
「少し前っていつからよ。全然気づかなかったわ」
『ま、まぁまぁ。それは置いといて、役の変装の魔法は私がかけるわ。』
何か上手い具合にそらされた気がする…
まぁ、いいわ。
それより、桜がかけるの?
私に?
そもそも、変装の魔法は二重に掛けられるものなのかしら?
『できるわよ。私を誰だと思ってるのよ。』
