長月ちゃんの説明は一瞬で理解出来た。
ほんとに、わかりやすいわ。
「と、まぁこんな感じだけど…わかったかしら?」
私が頷くとじゃあと言って今度は私の番になった。
「えと、聞きたいことなんだけど、どうして私が会計になったの?大体は、会長のパートナーが会計だったわよね?」
そう、代々会長のパートナーが会計を務めていた。
それぞれが1人だけの役割だから。
すると、長月ちゃんはあぁ、その事ね!と言って説明してくれた。
なんでも、白雪先輩は文系らしく、理系はこれっきしダメみたいで、会計は出来ないって言われたらしい。
それで、新さんもそのことを十分に理解していたため、書記になったそう。
なるほど…
「今回は特別なのよ。まぁ、でも、来年も弥生がどの道会計になるわ。会計は代々女子で、会長が代々男子だからね!」
うちの学園は昔からの風潮などを大切にしている。
だから、今回は本当に特別なんだ。
でも、さっきの長月ちゃんの言葉だと…
いや、考えないでおこう。
「この後弥生どうする?私と新は、ついさっき睦月ちゃんが持ってきてくれた台本を見て練習しようと思ってるけど」
はい、これと言って私にもその台本を渡してくれた。
