奇跡を起こした12の月光




でもさ、2人が両思いって言うことが条件なのよね?



じゃあ、別れた場合はどうなるんだろう…?



「ねぇ、両思いじゃなくなったらどうなるの?」



「それは……ただの口だけのパートナーに戻ってしまう…。どうしてもパートナーを変えたいのなら変えられないこともないけど、それはとてつもなく大変なことなのよ。」



てことはさ…



私達余りもの同士でのパートナー作りだったけど、そうとうやばいことなんじゃない…?



絶対あんなに軽く決めては行けなかった気がする…



そこまで考えて私は青ざめた。



それを見てか、神無月くんが追加で話をしてくれた。



「でも安心してよ、音川さん!正式なパートナーからの変更のみの話だから、口だけのパートナーなら何回でも変えられるよ〜!!」



ホッ…私はその言葉を聞いてすごく安心した。



「何、お前俺とパートナー解消する邸で話してるのか?」



愛斗に黒い笑でそう言われ、今度は違う意味で少し青ざめた。



だって…



愛斗と続く気がしないもの…!



でも、婚約者になっちゃったからそう簡単には解消しないだろうけど…



「俺はお前とパートナー解消するつもりないからな。」



そう言って愛斗はスタスタと自室へ戻って行ってしまった。



私はと言うと、さっき愛斗が言った言葉にほんのりと頬が赤くなったのでした。