奇跡を起こした12の月光





気になった私は皐月の後ろからチラッと中を覗いた。



うわぁ〜…すごいわ。



テーブルの上には、秋刀魚や煮物、炊き込みご飯などなど…



秋の味覚がすごく沢山並んでいた。



どれも美味しそう…



「あっ、弥生。体調はどうだ?」



私に気がついたのか、愛斗がそう問いかけてくる。



「うん…朝より大分楽だわ。」



「そうか、飯食えそう?」



皐月と同じこと言ってるわ‪…笑



食べれなかったら来ないわよ。



「美味しそうだもの、私食べたい…」



そういうと、愛斗は何故か私から顔を逸らした。



何よ、そっちが聞いてきたのに…



「あははっ!愛斗くん照れてる〜!!」



皐月がクスクス笑っていた。



それに他のみんなも肩が震えてる。



なにか面白いことでもあったのかしら?



私は首を少し傾げた。



「フフッ…はぁ、ご飯食べましょう!せっかく愛斗作ってくれたのに冷めちゃうわ」



それもそうね



葉月の言葉でみんなが席に着いた。



落ち着いたみたい…?



まぁいいや。



それより、お腹空いたわ。



そういえば朝から何も食べてなかったな…



まぁ、普段からあまり食べないけど…