奇跡を起こした12の月光





そうか、こいつらは知らないんだっけ?



「まぁ、そこまで心配なら弥生ちゃんの所へ言ってきたらいいじゃない!だって、パートナーでしょ?相手の場所分かるだろうし…」



「……は?わかんねぇぞ?」



皐月は何言ってんだ?



相手の場所なんかわかんないんだが?



みんなが目を見開いた。



「それ、本気で言ってるのか?」



先生まで何言ってんだよ。



「『お前ら付き合ってなかったのかよ!!』」



氷谷先生と、ペットの響は声を揃えて言った。



両思いになると口だけのパートナーではなくなるけど…



相手の居場所わかるようになるのか?



ていうか…



「お前ら全員付き合ってんのかよ…。」



俺は驚きが隠せない。



分からないこともないけど…



だってパートナー決めは即決だったし…



いつも2人でだいたい行動してるし…



『まじかよ…』



「気づいてなかった感じ?」



「気づくわけねぇだろ…」



なんなんだ。



あいつらは…



雪人と皐月、龍と葉月…2組とも付き合ってたなんて……



てかそれより、



「俺、弥生のところ行ってくるわ〜。愛、行くぞ。」



『あぁ。』



俺は弥生が寮にいると信じて、そこへと向かった。