そうか、こいつらは知らないんだっけ?
「まぁ、そこまで心配なら弥生ちゃんの所へ言ってきたらいいじゃない!だって、パートナーでしょ?相手の場所分かるだろうし…」
「……は?わかんねぇぞ?」
皐月は何言ってんだ?
相手の場所なんかわかんないんだが?
みんなが目を見開いた。
「それ、本気で言ってるのか?」
先生まで何言ってんだよ。
「『お前ら付き合ってなかったのかよ!!』」
氷谷先生と、ペットの響は声を揃えて言った。
両思いになると口だけのパートナーではなくなるけど…
相手の居場所わかるようになるのか?
ていうか…
「お前ら全員付き合ってんのかよ…。」
俺は驚きが隠せない。
分からないこともないけど…
だってパートナー決めは即決だったし…
いつも2人でだいたい行動してるし…
『まじかよ…』
「気づいてなかった感じ?」
「気づくわけねぇだろ…」
なんなんだ。
あいつらは…
雪人と皐月、龍と葉月…2組とも付き合ってたなんて……
てかそれより、
「俺、弥生のところ行ってくるわ〜。愛、行くぞ。」
『あぁ。』
俺は弥生が寮にいると信じて、そこへと向かった。
