~愛斗side~
「今日は学園祭の内容について決める。よって、それが終われば帰ってもいいぞ。何かやりたいことはあるか?」
学園祭か…
毎年うちの学園は秋頃に学園祭を行う。
内容も普通の学校とは少し違う。
なんたって魔法学園だからな。
まぁ、やることは変わらないんだけど。
1.2年生のA~E組は教室を使ってカフェだったり、縁日だったり…様々なことをする。
3年生のA~E組は競技場で演劇。
そして、俺達Sクラスは3学年全員で競技場で何かをする。
きっと何をやりたいのかを氷谷先生は聞きに来たのだろう。
「はいはい!私、競技場で演劇したい!!絶対楽しいよ!!」
「俺はパートナー同士でなんかすっげぇ魔法を出して、皆をびっくりさせたい!!」
「僕は競技場をプラネタリウム的なのにしてもいいと思うけどな〜」
「私は、いくつもある競技場を使ってそれぞれ違う空間作ってみたいわ。」
上から皐月、龍、雪人、葉月。
そういえば弥生は今日いないのか?
朝から姿見てないかも。
朝食は作ってあった。
どうしたんだろう…?
そんなことを考えてると先生が話しかけてきた。
「水無月はどうだ?何かやりたいことあるか?それと音川は今日さぼりか?」
「俺は、別になんでも。あと、弥生のことは分かりません。朝から姿見てないし…。」
