奇跡を起こした12の月光





~愛斗side~




「今日は学園祭の内容について決める。よって、それが終われば帰ってもいいぞ。何かやりたいことはあるか?」



学園祭か…



毎年うちの学園は秋頃に学園祭を行う。



内容も普通の学校とは少し違う。



なんたって魔法学園だからな。



まぁ、やることは変わらないんだけど。



1.2年生のA~E組は教室を使ってカフェだったり、縁日だったり…様々なことをする。



3年生のA~E組は競技場で演劇。



そして、俺達Sクラスは3学年全員で競技場で何かをする。



きっと何をやりたいのかを氷谷先生は聞きに来たのだろう。



「はいはい!私、競技場で演劇したい!!絶対楽しいよ!!」



「俺はパートナー同士でなんかすっげぇ魔法を出して、皆をびっくりさせたい!!」



「僕は競技場をプラネタリウム的なのにしてもいいと思うけどな〜」



「私は、いくつもある競技場を使ってそれぞれ違う空間作ってみたいわ。」



上から皐月、龍、雪人、葉月。



そういえば弥生は今日いないのか?



朝から姿見てないかも。



朝食は作ってあった。



どうしたんだろう…?



そんなことを考えてると先生が話しかけてきた。



「水無月はどうだ?何かやりたいことあるか?それと音川は今日さぼりか?」


「俺は、別になんでも。あと、弥生のことは分かりません。朝から姿見てないし…。」