※・※



「きゃぁぁああ!!」



…何?!



今、遠くからだけど、悲鳴が聞こえた気がする…



声がした方を見ればそこには大量の魔物が……



どうして…こんなに……



すると、私のいつもかけているアクアマリンのペンダントが光だした。



え?どうなってるのよ!



まさか……いや、でもそんな……



そうだわ、桜に聞けばなにか分かるかもしれないわ。



「桜、なんであんなにたくさんの魔物がいるの?」



恐る恐る桜に聞いた。



すると彼女は少女の姿になり、言った。



『弥生…あなたならわかっているはずよ。』



「……っ…ついに、きたの…?5000年に1度の大災厄が……」



『…えぇ。弥生、大丈夫?』



「…そんなの……」



そんなの、大丈夫じゃないに決まってる。



だけど、これが私の使命なんだ…



私は腹を括った。



「……やる…いや、やらなきゃいけない…。私がやらなきゃ………私の運命なんだから…!」



そう言った瞬間、急に周りが変わった。



すると、目の前にぐったりとした1人の少年がいた…。



え…?



私を庇ったの……?



よく見ると、彼は私のよく知っている人だった。



「……な…そんな……」



「──!!」



子供のように私は泣きじゃくった。



※・※