奇跡を起こした12の月光




もう慣れたわ。



「そうよ。ね?愛斗」



「あぁ。」



愛斗が肯定すれば皆がこちらを向いた。



「「「「愛斗!どうやってあんなに可愛い弥生を落としたのよ!!」」」」



見事にハモっている4人…。



それもなんか私が可愛いことになってる?!



「私可愛くない…」



「「弥生は可愛いの!」」



葉月…皐月……。



2人にそう言われるのは嬉しいけど、2人の方がよっぽど可愛いわよ…。



「俺は別に落としてない…弥生は元から婚約者候補だったし……」



4人に圧倒されている愛斗。



愛斗までこんなんにするってみんなすごいわ…。



てか、私だけ考えてること違う?



まぁ、いいや…。



「それで〜?2人は付き合ってるんだ?」



神無月くんのその言葉に私は慌てて否定する。



「ち、違うよ!付き合ってない!ただのパートナー兼婚約者ってだけよ」



「え〜?それって付き合ってるのと一緒じゃないの?」



え?そうなの?



私は愛斗の方を見た。



でも彼は何も教えてくれない。