奇跡を起こした12の月光




「愛斗、部屋行っちゃうの?」



上目遣いで俺の事を見上げながらそう言ってきた弥生…



うっ…



「あれ〜?愛斗さん顔が真っ赤ですね〜」



なっ?!



皐月がそうからかってくる。



「え?愛斗?ここ暑い?それとも熱あるの?だから部屋戻ろうとしたの?大丈夫?」



「愛斗、苦労するわね。」


「まさか音川さんがここまで天然鈍感だったとは…」



雪人、そこで感心するなよ…



「あ〜、もう。見んな。早く部屋行くぞ。」



「あ、逃げた。」



「あははっ」



葉月、皐月、もういいから!



弥生はきょとんとしてるし…



「ほらほら、そこまでにしようね!部屋早く行こ!」



龍…お前良い奴じゃないか。



「そうね。」



ぞろぞろとみんなが部屋へと戻って行った。



はぁ、今のでだいぶ疲れた気がする…



そう思いつつ、俺も部屋へと戻って行った。