そう思い、弥生に聞いてみると
「それなら大丈夫だよ。いつもこんな感じだし、もともと長居するつもり無かったしね」
そうだったんだ。
「弥生、桜は呼ばなくていいの?学園に戻るなら桜も一緒に戻るだろ?」
『それならもうここにいるわよ。』
「え?!桜、いつの間に…。」
「ついさっき戻ってきたのよ。それじゃあ揃ったことだしお父様の所へ行きましょうか!」
この後、俺たちは弥生のご両親の元へ行って挨拶してから学園へと戻った。
「弥生ちゃん!おかえり!」
「弥生、おかえりなさい。みんな待ってたわよ。」
え?俺は?
龍と雪人なら俺におかえりって言ってくれるよな?
言ってくれなかったら俺さすがにムカつく。
「音川さん、おかえり!早く中へ入って!お腹すいてない?」
「音川さんおかえり。ついでに愛斗も。」
「あれ?愛斗くん、居たの?」
「気づかなかったわ。」
「俺も…」
酷すぎないか?
雪人はなんとか俺にも言ってくれたけど…
「ついでにって何だよ!それにみんな俺の事忘れすぎだ!」
「「「「「あははっ」」」」」
なんか悔しい…
俺がこんな思いするなんて…
「俺もう知らん。部屋戻る。」
からかわれたのが悔しくて俺は部屋へと戻ろうとした……が…
誰かに服を引っ張られてる。
