奇跡を起こした12の月光




弥生がそう言ってくれるなら…



弥生だけじゃない…



彩雨さんも桜も…



「だからね、愛斗。これからもよろしくね。こんな私じゃよろしく出来ないかもしれないけど…」



「弥生、こちらこそこれからもよろしくな。あと、これからずっと名前呼びでよろしくな。あと桜にも言っといて。」



「愛斗…」



俺たちはお互い顔を見合わせて笑った。



そして改めて思った。



たとえ過去がどんなことだろうと…どんな運命を抱えていようと…彼女を絶対守り抜くって。



そしていつまでも彼女の笑顔を見ていたいって。



「弥生、そろそろ俺帰るな。もう夜も遅いし…。本当は国王様…弥生のお父様にもあって挨拶したかったけど忙しいだろうし。」



「お父様ならもう帰ってるし、きっとあってくれるわよ?あと、私も帰るわ。みんなが待ってる学園に…。それにみんなに言わねくてはいけないこともあるしね。もちろん、愛斗にもね。」



弥生はもういいのか?



せっかく家に帰ってきて挨拶してすぐに帰るなんて…