※・※
私は愛斗の手を掴んで中庭まで来た。
「テレポート」
彼がなにか喋ってもお構い無しなくらい私は家に早く帰りたかった。
テレポートで家の門前に一瞬で着いた。
「ここは…?」
「私の家よ。ごめんなさい、勝手に連れてきちゃって。」
玄関までの数十メートルの距離を歩きながら彼に謝った。
「いや、俺はいいけど…。でも、まだ弥生のお父さんたち帰ってないんじゃない?」
まぁ、そうだけど…
でも、私はお父様たちがまだいないからこそここに来たの。
少し愛斗と話していればあっという間に家まで着いた。
私は玄関のドアに手をかざした。
すると、ひとりでにドアが開き出した。
隣では息を呑む音が聞こえた。
家のドアの開き方はそれぞれ家によって違うからね…
そしてドアが開ききった瞬間、
「「「「「おかえりなさいませ、弥生お嬢様」」」」」
「すげぇ…」
すごいことなのかしら?
メイドや執事がドアを開けた瞬間挨拶するなんて…
慣れてしまってあまり驚かないわ。
