~弥生side~
ぽろぽろと涙を流す長月ちゃん。
急にあんなことになったんだもの…
怖くないはずがないわ。
「もう、大丈夫ですよ。」
愛斗…
あなたがそんなこと言ってるの初めて見たわ…
「弥生?」
ニコッと効果音が付きそうな笑顔が…
「…俺はそんなに酷い人間じゃないよ?」
…ヒッ?!
愛斗が怖い…
もしかして私…声に出でた…?
私はスッと長月ちゃんたちの後ろへ隠れた。
「どうしたの?弥生」
「い、いや…」
愛斗の顔がどんどん恐ろしくなっていく…
口は笑ってるけど目が笑ってない!
「弥生〜?おいで」
「いや」
彼からチッと聞こえた、
お、怒ってる!
「こっちへ来い、弥生。」
さっきよりも低くなった彼の声。
「な、長月ちゃん…」
私は思わず長月ちゃんに助けを求めた。
「え?私?!」
「長月、頑張れ。」
クスクスと笑っている新さん。
「ちょっ、新!笑ってないで助けてよ〜」
「長月ちゃん!」
しばらくこの状況が続いた。
「………うっ…。」
……?!
目が覚めたのね。
この人連れてってもらうんだったわ。
すっかり存在忘れてた。
みんなにも声が聞こえたのか、警戒態勢になった。
「……卯月〜…。長月ちゃんを…離せ…。彼女は、僕のもんだ〜…!!」
