奇跡を起こした12の月光





~弥生side~



ぽろぽろと涙を流す長月ちゃん。



急にあんなことになったんだもの…



怖くないはずがないわ。



「もう、大丈夫ですよ。」



愛斗…



あなたがそんなこと言ってるの初めて見たわ…



「弥生?」



ニコッと効果音が付きそうな笑顔が…



「…俺はそんなに酷い人間じゃないよ?」



…ヒッ?!



愛斗が怖い…



もしかして私…声に出でた…?



私はスッと長月ちゃんたちの後ろへ隠れた。



「どうしたの?弥生」



「い、いや…」



愛斗の顔がどんどん恐ろしくなっていく…



口は笑ってるけど目が笑ってない!



「弥生〜?おいで」



「いや」



彼からチッと聞こえた、



お、怒ってる!



「こっちへ来い、弥生。」



さっきよりも低くなった彼の声。



「な、長月ちゃん…」



私は思わず長月ちゃんに助けを求めた。



「え?私?!」



「長月、頑張れ。」



クスクスと笑っている新さん。



「ちょっ、新!笑ってないで助けてよ〜」



「長月ちゃん!」



しばらくこの状況が続いた。



「………うっ…。」



……?!



目が覚めたのね。



この人連れてってもらうんだったわ。



すっかり存在忘れてた。



みんなにも声が聞こえたのか、警戒態勢になった。



「……卯月〜…。長月ちゃんを…離せ…。彼女は、僕のもんだ〜…!!」