Sクラスの寮には練習室や、ちょっとした競技場なんかもある。 それでもそんなにスペースはとらない。 なんか怖くなってきたわ。 あまりにもひろすぎて… 「音川さん?大丈夫?固まってるけど…」 ビックリしすぎて言葉が出ない… 「……大丈夫」 何とか私は声を振り絞った。 驚いてるなんて言えない…そもそも感情を他人に見せることはきらいだ。 はぁ…これで3年間やって行けるのかしら。 不安しかないわ。 そんなことを考えつつ、私たちはこれから過ごす寮に向かった。