奇跡を起こした12の月光




「あぁ、お前には彼女の警護をして欲しいんだ。近くにいても不自然では無いのは弥生と卯月家の息子さんだ。別にずっと着いてろとは言ってないが、少し遠巻きに彼女を見ていて欲しいんだ。そして、怪しいものが動いたら彼女のそばに行って自然に守れ。弥生ならできるよな?」



できるか出来ないかで言われたらできるけど…



私、今日ドレス着ていくのよ?



こんなに動きにくいことないわ。



でも、長月ちゃんのことは守りたい。



「…分かりました。やります。ですが、ひとつ聞いてもいいですか?」



「なんだ?」



「あの人はこのパーティー来るのですか?来るのならば一緒に行動したいのですが…。私一人では不自然になりそうですわ。」



王女の私が一人でいては目立ってしょうがない。



いい意味でも、、、悪い意味でも。



「それもそうだな。彼は来るよ。それに、このことも伝えてある。まぁ、ボディーガードをしてもらおうと思っていたしな。」



良かった。



まぁ、あの人を信用した訳では無いけど、一応…ね。



──コンコン



話がちょうどひと段落着いたところでノックの音が聴こえた。



「なんだ?」



「私です。」



「椿か。入っていいぞ。」



「ありがとう。李桃、弥生。そろそろパーティーの時間だわ。準備はいいかしら?」



「あぁ。」



「えぇ、もちろん。」



私たち一家は夜蘭家のパーティーへと向かっていった。