「嫌って言ったら?」
私は、ペアになりたくなくて少しだけ反抗してみた。
「それはもう無理だと思うよ。他の2組もう決まってるみたいだし。」
水無月くんが指さした方向を見ると、確かにみんなもう決まっていて、私たちだけだった。
はぁ、認めるしかないのね。
「いいわよ。わかった。」
私はしょうがなく了承し、席に着いた。
「よし、全て決まったみたいだな。それじゃあ、プリントを配る。寮の場所が書いてあるものだ。無くすなよ。」
氷谷先生は、プリントを配り出した。
手元に届いたプリントを見てみると、凄かった。
Sクラスだけ、寮が違うところにあるのだが、その大きさはこの地図を見ただけでわかる。
一般寮の2分の1の大きさだ。
2分の1と言っても、Aクラス~Eクラスまでの生徒の部屋があるため、校舎以上の大きさがある。
それの2分の1の大きさなのだ。
そこを6人で使うなんて…どれだけ部屋がでかいの。