奇跡を起こした12の月光






あれからしばらく復習した。



久々で忘れていたことも少しあったけど、なんとかなりそう…



「お疲れ様です、弥生お嬢様」



「こちらこそありがとう。いい復習になったわ。」



「パーティーまであと少しですね。最後に少し手直しするわね。」



そう言って彩雨さんは私のお化粧やドレスを整えてくれた。



パパっとやってのける彩雨さんはやっぱり本物だなと思った。



──コンコン



ちょうどそれが終わったところでドアがノックされた。



誰かしら…?



「弥生お嬢様、私でございます。」



あら、この声は愁雨ね…



「どうしたの?」



「李桃様から言伝を預かりましたのでそれを伝えに…」



言伝?



何かしら…



「どうぞ、入って。」



私は愁雨を部屋に招き入れた。



「失礼いたします。」



「それで?言伝って?」



私は愁雨を少し急かした。



「はい、“準備が出来たらいつもの私たちの部屋へ来い”との事です。そこでもう少し詳しく説明なさるそうです。」



あら…そう。



「わかったわ。わざわざありがとう。すぐに向かうわ」



「かしこまりました。それでは私はこれで…」



失礼いたします。そう言い残して愁雨は部屋から出ていった。



「彩雨さん、私行きますね。色々とありがとう。」



「弥生お嬢様、行ってらっしゃいませ。」



彩雨さんの優しい言葉を聞き、桜を呼んで私も部屋から出ていった。