奇跡を起こした12の月光




「桜…」



『心配しないで、あとから言っておくわ。愛にでも伝えておけば大丈夫だし。』



桜、何か今日完璧すぎない?



何か私に隠してることでもあるのかしら?



「ねぇ、桜。私に何か隠していることない?」



桜はほんの少しピクッと体を震わせた。



普通の人だと気づかないくらいほんとに小さく…



「私の目は誤魔化せないわよ。」



今度は少しオドオドしだした。



ここまで焦ってる桜を見るのは久しぶりね…



『そ、そんなことないよ…!そんなことより、早く行きましょう!時間もうすぎてる!』



逃げたわね…



もう、しょうがない。



今回は許してあげよう。



久しぶりに桜の焦ってる可愛い姿見れたし。



それに、今はあの二人が先だわ。



本当はもっと問いつめたいところだけど、多分あとから知れるわ。



「桜、行くわよ。」



『えぇ。』



「テレポート」