それに似合わずもの彼女はすごく強い。
今日の試合も本気ではなかった。
終わったあとに6人同時テレポートをするくらいだからね。
相当難しいし、魔力も使う。
それに集中力も必要だ。
だから、Sクラスでは俺と弥生にしか使えない。
ほんとにすごい。
あんなにも完璧な人がいたんだと思わず疑ってしまう。
春花家…王族ではあれくらいが普通なのか?
確か国王様とそのお后様もものすごく強かった気がする。
先祖代々…か。
俺がそんなことを考えていると、
「お腹空いた〜」
と、龍の声が聞こえた。
「お前なんもしてないだろ…。まぁ、いいけどさ。んで?何がいいの?」
「オムライス!!私、久しぶりに食べたい!」
「それいいね!僕も!」
「俺も」「私も〜」
今日はオムライス決定だな。
弥生は食べないのか?
もう寝てる可能性の方が高いよな。
結構魔力も体力も使っただろうし…。
一応作っておくか。
俺は、早速準備を始めた。
