奇跡を起こした12の月光




それに似合わずもの彼女はすごく強い。



今日の試合も本気ではなかった。



終わったあとに6人同時テレポートをするくらいだからね。



相当難しいし、魔力も使う。



それに集中力も必要だ。



だから、Sクラスでは俺と弥生にしか使えない。



ほんとにすごい。



あんなにも完璧な人がいたんだと思わず疑ってしまう。



春花家…王族ではあれくらいが普通なのか?



確か国王様とそのお后様もものすごく強かった気がする。



先祖代々…か。



俺がそんなことを考えていると、



「お腹空いた〜」



と、龍の声が聞こえた。



「お前なんもしてないだろ…。まぁ、いいけどさ。んで?何がいいの?」



「オムライス!!私、久しぶりに食べたい!」



「それいいね!僕も!」



「俺も」「私も〜」



今日はオムライス決定だな。



弥生は食べないのか?



もう寝てる可能性の方が高いよな。



結構魔力も体力も使っただろうし…。



一応作っておくか。



俺は、早速準備を始めた。