──キーン
お互いの剣がぶつかりあった。
剣の攻防戦がしばらく続いた。
さすがに私も少しやばいかも…。
相手は男の子だから力も強い。
まぁ、押されるわよね。
すると、私の横スレスレに剣が来た。
避けきれず少し頬に掠ってしまった。
あーあ、やっちゃった。
体力も結構使わされたし、一気に行くか。
「ペタルブレイド!」
花びらの刃を沢山出して水無月くんへと向かわせた。
一応全部の魔法を使えるから、少しの電気を纏わせて。
「…グッ……」
水無月くんは倒れてしまった。
意識はまだあるみたいね。
良かったわ。
「……勝者、音川弥生!!」
「「「「「わぁぁぁああ!!!」」」」」
相手が戦闘不能とみなしたのか、私の勝ちが決まった。
私はすぐに彼へと歩みを進めた。
「大丈夫?」
私は手を差し出した。
彼は私の手を取って立ち上がり、大丈夫と言った。
