奇跡を起こした12の月光




まずは相手の出方を見ようかしら。



私はじっと彼を観察した。



何も…仕掛けてこない?



いや……来る!!



水無月くんが動く気配を感じ取って、すぐに構えた。



「ウォーター・ボール」



基礎の基礎の魔法ね。



でも、一般的なものよりはるかに威力は高い。



こんなの普通にくらったらひとたまりもない。



ほんとにそれぐらいのもの。



でも、私はシールドで難なく防ぎ、それと同時にひとつ魔法をしかけた。



「さすが…。やっぱり防がれるよな〜」



楽しそうに彼は言う。



「あれくらい序の口よ。……ツリールート」



私は密かに用意していた木の根を水無月くんに向かって伸ばした。