奇跡を起こした12の月光




※・※



「おーい、みんな席につけ〜。これよりホームルームを始める。そうだな…星川、号令をかけてくれ。」



星川さんに先生が声をかけた。



すると彼女は、素直に起立と号令をかけた。



こういうの慣れてるのかしら。



彼女なら有り得そうね。



「昨日言ったこと覚えてるな?今日は、ペア決めを行い、寮移動をする。お前ら好きな奴と組めー」



うわぁ、適当。



はぁ、私はペア組むのとか嫌いなのよ。



まぁ、
席に座ってればいいか。



正直誰でもいい。



桜に頼もうかしら。



『いいわよ。選んであげても。』



桜?!いつの間に?選んでくれるなら、任せようかな。



「桜、よろしく。」



『わかってるわ。』



それにしても、どうやって探すのだろう。



2組はもう揃っている。



ってことは…



はぁ、これからの事考えると気が重いわ。



「音川さん?」



やっぱりね…



『ほら、選んできてあげたよ。弥生に合う人』



いやいや、残ってたから連れてきただけでしょ。



確かに、魔力はこのクラスで私の次に強いひとだけど…。



何となく嫌いなのよね〜この人。