奇跡を起こした12の月光





「「「きゃーーーーー!!!」」」



「「「うぉーーーー!!」」」



どこからともなく叫び声に近い歓声が聞こえる。



入った瞬間からこれだ…。



「うるさ」



なんなのよ。



私が心底うざそうな顔をしていると、それに気づいたのか、水無月くんが言った。



「しょうがない。ポンコツ教師共がこういう大事にしたんだから。悪夢を見る魔法でもかけようかな…。」



うわぁ…機嫌悪い。



それに最後の言葉は彼ならほんとにやっちゃいそう。



「本気でやってはダメよ。でも、軽くならいいんじゃないかしら。」



「ちょ、二人の会話さっきから怖いよ。」



見かねた皐月が間に入った。



だって、しょうがないじゃない…!