みんなが口々に私たちのことを噂している。
最後には先生を突き放したけどね。
さっきまで先生は4人に助けを求めていたけど、最後の一言でサッと顔がもっと青白くなった。
「ただ俺は…この1年ツートップの試合は見逃してはいけないと思ったんだ。それに、大人数の方がいいだろ…?」
「「はぁ?」」
氷谷先生はどんな思考回路しているのかしら?
私は水無月くんの方をちらっと見た。
視線に気づいたのか、彼もちらっと私の方を見た。
『どうする?』
『このことは先生に処理してもらおうか。先生がまいた種だし。今回は仕方がないけど、次はないようにしてもらわないと。』
私たちは少し会話をして、今回はみんなのいるところでやることにした。
でも、次はないよとでもいうように目だけで先生に釘を指した。
案の定先生は恐ろしいものでも見るような目で私たちのことを見てきたけどね。
「さぁ、今回の種まいた人は置いて、さっさと行くわよ。」
私たちは、6人で一斉にテレポートし、第1競技場へと向かった。
