先生は私の視線に気づいたのか、ギクッとした。
その様子だと、何で私たちが怒っているのかわかったみたいね。
「先生?何をしているんですか?本人の許可なしに勝手に先生方達に連絡を入れて、しまいには校内放送まで。」
黒い笑みを浮かべながら、先生に言った。
さぁ、どう言い訳を述べるのかしら?
「いや、そんなつもりは…」
「そんなつもり?俺たちの許可なしに勝手に物事進めておいて?ちゃんとした言い訳なら聞いてもいいが?」
お〜水無月くん参戦
彼も黒い笑を浮かべている。
今回の被害者の2人から責められる先生。
とても青白い顔をしている。
ちょっと楽しくなってきたわ。
私って相当性格悪い?
でも、水無月くんもこの状況を楽しんでる。
だって本気じゃないもの。
先生をからかうの面白いかもしれないわ。
「絶対に2人を敵に回したらダメね。」
「ほんとだよ。敵に回したら精神的ダメージと、政治的ダメージがものすごいだろうね。あと、身体的ダメージも」
「当たり前よ。王族と、No.2なんだから。」
「そんな人たちからあんなふうにされたらたまったもんじゃない。」
「「「「先生どんまい。」」」」
