奇跡を起こした12の月光





先生は私の視線に気づいたのか、ギクッとした。



その様子だと、何で私たちが怒っているのかわかったみたいね。



「先生?何をしているんですか?本人の許可なしに勝手に先生方達に連絡を入れて、しまいには校内放送まで。」



黒い笑みを浮かべながら、先生に言った。



さぁ、どう言い訳を述べるのかしら?



「いや、そんなつもりは…」



「そんなつもり?俺たちの許可なしに勝手に物事進めておいて?ちゃんとした言い訳なら聞いてもいいが?」



お〜水無月くん参戦



彼も黒い笑を浮かべている。



今回の被害者の2人から責められる先生。



とても青白い顔をしている。



ちょっと楽しくなってきたわ。



私って相当性格悪い?



でも、水無月くんもこの状況を楽しんでる。



だって本気じゃないもの。



先生をからかうの面白いかもしれないわ。



「絶対に2人を敵に回したらダメね。」



「ほんとだよ。敵に回したら精神的ダメージと、政治的ダメージがものすごいだろうね。あと、身体的ダメージも」



「当たり前よ。王族と、No.2なんだから。」



「そんな人たちからあんなふうにされたらたまったもんじゃない。」



「「「「先生どんまい。」」」」