どういうこと?!
「少し聞こえたけど、どういうことだ?まさか…お前ら今から戦うのか?」
これだから嫌なのよ!
絶対に知られた。
知られたとすれば必然的に……ほらね、やっぱり。
氷谷先生は他の先生に連絡していた。
めんどくさいことになったわ。
これは…弁解不可能ね。
その後すぐに校内放送が流れた。
《1時間目は自習となります。只今より1年のワンツーペアが魔法対決を行います。見たい方はすぐに第1競技場へと来てください。繰り返します──》
この声…理事長ね
もう、理事長は何をやっているのよ
「お爺様…」
はぁとため息をつく葉月の声が聞こえた。
え?
おじいさま…?
ここの理事長って葉月のお爺様なの?!
「おい、葉月。後で言っとけ。」
少しイラッとした声が聞こえた。
水無月くん…?
もしかしてこの様子だと、みんな知ってたの?!
「葉月のお爺様ここの理事長だったのね…。道理で…同じ苗字だと思ったわ。」
「あっ、言ってなかったっけ?そうよ、今勝手な放送したのは私のお爺様よ…」
「葉月、私からもお願いするわ。」
水無月くんが葉月に頼んでいたさっきの行動のこと、私は葉月に頼んだ。
「おけ!言っておくわ。とってもきつく。」
あっ、あとそれと…
私は氷谷先生の方を見た。
見たと言うより睨んだという方が正しいかもしれないわ。
