「なにか話してたの?」
「ううん、なんでもないわ。行きましょう!」
あの後、何事もなかったかのように水無月くんも来て、みんなで一緒にテレポートして教室に来た。
そういえば、水無月くん朝って言ってたわよね?
なら、もしかして…
今から…?
「そうだよ、弥生。今から。」
「「「「えっ?!」」」」
水無月くんが私の考えたことを肯定したあとすぐに驚いた声が聞こえた。
そういえば!?
「いつの間に2人仲良くなったの…?!」
「それに今からって何?!」
はぁ、水無月くん!
私はキッと水無月くんを睨んだ。
彼は面白がるように我関せずで周りを見ていた。
最悪…
「別に仲良くなんてないわ。あと、今からって言うのは私が合宿中に水無月くんと約束したのよ。今度手合わせするってね。それが今日なだけよ。」
私は説明した。
すると、そこに氷谷先生が来た。
これはまずい。
私は本能的に悟った。
急いで逃げようとするが、先生が勝手に魔法でドアを開けられなくしてしまった。
