ふと、時計を見た。
やばい!
もう行かなくちゃ…!
朝ごはんの片付けもしなくちゃいけないし…
私はサッとネックレスをかけ、鏡でちゃんと姿が戻ったことを確認すると、急いで荷物を持って部屋を出た。
「も〜、弥生ちゃん遅いよ〜!」
私が下へ降りるとみんなが待っていてくれていた。
さっきのこと、みんな怒ってないの…?
私はみんなを驚いた目で見た。
「なぁに?弥生。私たちが怒ってるとでも思った?」
えぇ、ものすごく。
だからすごい拍子抜け…
私が心の中で呟いていると、
「誰も怒ってないよ。僕達はそんなことで怒ったりしないからね」
みんなが優しすぎる…。
こんな嘘だらけの私とみんなは一緒にいてくれる。
「弥生ちゃん、私たちはいつも弥生ちゃんの味方だよ?だから、今は話せないことがあるかもしれないけど、いつかは話して欲しいな。」
皐月が照れたような顔で嬉しいことを言ってくれた。
もう、どうしましょう…。
私泣きそう…
「……う、みんなありがとう」
そんな温かい皆に答えるように私も満面の笑みを向けた。
「「…弥生!」」
「わっ…!」
皐月と、葉月が私に抱きついてきた。
2人に同時に飛びつかれて一瞬倒れそうになったけど、すかさず水無月くんが助けてくれた。
わぁっ…?!
もう、今すごく私の心がてんやわんやしてるわ。
