悪いこと、しちゃったわよね…。
私はあれからすぐに部屋へと戻っていった。
今は学校の準備をしながら色々と考えている。
これからもこうやってやり過ごすのは無理だわ。
でも、言ってしまったらみんなに心配かけちゃうし、絶対に少しでも食べてって言われるようになる。
そうなると考えると、言わない方がいい。
私は1度、ネックレスとメガネを外した。
すると、そのふたつと私の魔法によって隠されていた私の本当の姿が鏡に映った。
少しでも油断したり、体調が悪くなってしまえば、この姿は意図も簡単にバレてしまう。
これだけは絶対にバレてはいけない。
これと、ご飯を食べない理由は繋がらないけど、色々とみんなに詮索されるのは嫌だ。
さっきの葉月の言葉…
『昨日話してくれて少しは弥生のこと知れたと思ってたけど、全然弥生が分からないわ。』
あれは私の心にすごく刺さった。
自分から一線を引いてるのに…
実際に言われるとすごく悲しくなる。
自業自得ね…。
私は誰もいない部屋で自嘲気味に笑った。
