珍しい…
でも、すっごく助かったわ。
私はそれ以降スムーズにみんなが降りてくるまでにご飯を作った。
「「おはよぉ!」」
女の子2人が先におりてきた。
朝から元気がいいわね。
その後、二人の後をおうようにして残りの2人が降りてきた。
「「おはよー!」」
こっちも元気がいいわね。
すっかり見慣れた光景になったかも…
寮で暮らし始めてもう結構経ったし…
「朝ごはんできてるから冷めないうちに早く食べてね。私は準備してくるわ。」
「え?弥生ちゃんは食べないの?」
皐月がしゅんとしたように私の方を見た。
「…私は学校の準備が終わってから食べるわ。ごめんね、一緒に食べられなくて…」
「あとからじゃダメなの?弥生ちゃんと約束したのに…。これからは一緒に食べるって…」
確かに…そうね。
でも、実をいえば私は基本食べても夜しか食べない…
お腹も空かないし、食べたいともあまり思わないのよね…
でも、そんなことは言えないし…
どうしましょう…
私がうーんと考えていると
「皐月、音川さんにも色々と事情があるんだよ。夜は一緒に食べれるでしょ?」
「それだけじゃ嫌だもん。」
うぅ…
如月くんが何かを察したのか、皐月を納得させようとしたけど、どうしても一緒に食べたいみたいだ。
「そうねぇ…弥生、昨日話してくれて少しは弥生のこと知れたと思ってたけど、全然弥生が分からないわ。」
葉月…
これ以上いるともっと空気を悪くしてしまいそう…
「……ごめんなさい。」
私はそれだけを言って部屋へと逃げるように戻って行った。
