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『…ぃ……や…い!弥生…!はやく起きなさーい!』
私は、朝桜の声で目が覚めた。
ふぁ〜あ。眠い…
「桜…もう少しだけ寝させて。」
私は再び目を閉じようとした。
『は?ダメに決まってるでしょう!早く起きなさい!学校行かなきゃ!弥生の身の回りのお世話、椿様から任されてるのよ!』
椿様とは、私のお母様のことだ。
桜は、私の布団を剥ぎ取った。
うぅ…さむっ!
もうわかったわよ。起きればいいんでしょ、起きれば。
「ふぁ〜ぁ。おはよう、桜」
『やっと起きたわね。弥生。』
すごく満足そうな顔してる。
なんかムカつくわ。
『ちょっ!ごめんなさい!からかったこと謝るから、だから、抑えて…』
桜に言われてやっと気づく。
知らないうちに、魔力を少し放出してたみたいだ。
でもこれは、桜が悪い。
私を煽って来たのだから。
でも、大事なパートナーに倒れられると困るので、魔力を抑えた。
『…ハァ。弥生に殺されかけたわ。』
ふふっ、してやったり!
私は満足して準備を始めた。
