困ったわね…。
どうしようかしら…
「それ、私達も聞いてもいい?愛斗が弥生に聞くこと。」
え…?
「俺はいいけど、質問内容お前らわかっとらんだろ?」
「それはもちろん!でも、私たちだって弥生のこともっと知りたいから…。」
葉月…。
葉月の言葉は嬉しい…
でも、こうなってしまったら私は断るに断れない…。
これは言えってこと…?
Sクラスのみんなに…?
何聞かれるかはまだわかんない。
でも、何聞かれるかなんてだいたい予想は着く。
多分私の予想通りだと思う。
それ以外で聞きたいことなんてないだろうし。
まあ、学校着いたらどうせ聞かれるんだろうな…。
ここは頷いておいた方がいいのかしら…。
『……弥生…』
桜が何か言いたげにこちらを見た。
「……大丈夫よ。」
桜を安心させるように微笑んだ。
「…わかったわ…質問答えてあげる。」
私は覚悟を決めた。
ここで断ってもいつかは知られる。
なら、言っておいた方が楽だし…。
最後まで桜は心配していたけど、私は揺るがなかった。
