2人の表情を見ると、いつもの事なんだと、すぐにわかった。
「雪人、皐月は太ってもいいんだってよ。」
葉月がからかうように言った。
「ちょっ、誰もそんなこと言ってないよ!」
「あれ?そうじゃないの?てっきり太ってもいいのかと思ってた。」
「違うよ!太るのは嫌だもん!でも、お菓子食べたいの…!」
皐月と葉月の可愛らしい会話がしばらく続いた。
いつまでやるのかしら?
すると、如月くんが皐月に言った。
「皐月、葉月との面白い言い合い何時までやるの?お菓子食べないの?」
「食べる」
如月くんは少し拗ねていた。
あれ?如月くんってもしかして…
ふーん…
面白いこと発見しちゃった。
皐月の方を見れば、少し悔しそう。
葉月にからかわれたからだろうか?
まあ、それはともかくようやく終わってよかったわ。
1回はじまったら終わらないってことがよくわかったわ。
これからは始まってもながそうかしら。
うん、それがいいわね。
1人で納得していると、
「音川さん、聞きたいことがあるんだけど…」
水無月くんがじっと真剣そうに私の方を見た。
なんか、断ったらダメな気がするし、水無月くんの表情が有無を言わせない。
