奇跡を起こした12の月光




それから数十分間の花火を思いっきり楽しんだ。



今日は色々あったけど、こんなにも綺麗な花火が見れていいおもいでになったわ。



「…終わっちゃったね。」



「…えぇ、このあとどうする?」



…帰らないのかしら?



「俺ん家で飯食ってくか?」



「いいの?!深月さんの料理私大好きなのよ!」



「食べたい!雪人はどう思う?」



「僕も久しぶりに深月さんの料理食べたいな。」



これは…ご飯を神無月くんのお家でご馳走になる流れかしら?



「俺も賛成だよ。深月さんがいいのならだけどね。」



「母さんなら喜んで作るよ。音川さんは?」



私?迷惑じゃないかしら…?



私も、食べられるならぜひ食べてみたい。



でも、神無月くんがあー言ってたし、頂いていこうかしら?



「私も…食べてみたいわ。」



そういうと、よっしゃと神無月くんが言った。



「そうと決まれば、即戻るぞ!冷えてきたしな。それに、母さん達にも言わないと…!」



すごい嬉しそうな神無月くん。



一緒にご飯が食べられるだけであんなに喜んでいる人初めて見たわ。



なんか、面白い人だわね。