水無月くんの魔法で神無月くんの家まで一瞬で飛んだ。
さすが…。
「深月(ミツキ)さん!聖治(ショウジ)さん!」
「あら、葉月ちゃんいらっしゃい。皐月ちゃん達も」
柔らかな笑みを浮かべている若い女の人。
誰だろ…?
その隣にいるのは、キリッとした感じの男の人。
この人たち夫婦なのかしら?
葉月達は知ってるみたい…?
「龍、そちらの女の子は?始めてみるな」
「この子は高等部から仲良くなった同じクラスの音川弥生さんだよ。音川さん、こっちは俺の親」
えぇ?!
すっごい若い…。
「弥生ちゃんね!初めまして、龍の母の深月です。よろしくね!」
「同じく、龍の父の聖治だ。」
フレンドリーな優しい笑顔を浮かべてる深月さんと聖治さん。
「よろしくお願いします。」
私はそんなふたりに頭を下げた。
無愛想なのもあれなので、表の取り繕った笑顔で返した。
それよりも…ここ、神社…?
となると……?!
もしかして…いや、もしかしなくても神無月くんの家って神社なの?!
それも結構有名な大きな神社。
Sクラスってすごい人たちの集まりなのかしら…?
神無月家が神社、水無月家は王家に関わりのある家だし…。
私は──だし…。
これは、あとの3人も結構有名な家なのかしら?
