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「弥生!寮まで一緒に行こ!」
星川さんに誘われ、半強制的に一緒に行くことになった。
「弥生ってさ、寮何号室?」
寮の部屋番号?
なんでそんなこと聞くんだろう。
「S-103」
私は質問の答えだけ答えた。
「そうなの?!残念。隣の部屋が良かったな。」
そんなに残念なことなのだろうか。
それに、明日になれば寮も部屋も変わるんでしょう?
それにSクラスは6人しか居ない。
「そういえば、中等部どこにいってたの?私、弥生のこと見たことないんだよね〜。」
うっ…痛い質問がきたわね。
どうやってかわそうかしら。
「私も、見たことないから、違うところだったんじゃない?それよりさ、寮も部屋も明日には、変わるのよ?もしかしなくとも近くの部屋になれるわよ。」
私は、軽く流して、寮の部屋の話に戻した。
これ以上追求はされたくない。
暦月魔法学園は、初等部、中等部、高等部があり、だいたいの人たちは初等部から上がってきてた人たちだ。
だから、私が見ない顔で気になったのだろう。
「そうじゃん!明日、ペア組むから、近くなれるじゃない!明日にかけましょう!」
星川さんがそう言ってから、私たちは、ほとんど喋ったりせずに、それぞれ自分の寮に帰っていった。
