「よし!全員自己紹介終わったな。じゃあ、最後に、お前ら明日は、絶対に学園来ないとダメだからな。」
「なんでですか?」
神無月くんが氷谷先生に聞いた。
確かに。私もそれ気になったのよね。
「あぁ、言ってなかったな。実は明日、男女でペアを組んでもらう。今日はみんな一人部屋だが、ペアが決まってからは、その人と一緒の部屋で過ごしてもらう。とは言っても、Sクラスは、一般寮とは違う建物だから、その中で一緒にいればいい。」
は?
そんなこと聞いてないわよ。
第一なんで男女なのよ。
男同士、女同士で良くない?
私はどれも嫌だけどさ。
はぁ…
まあでも、同じ部屋で過ごさなくてもいいのよね?
ならこんなルール決める必要性…
「なんでか疑問に思った人もいるだろう。簡潔に説明すると、それは、ペア同士の信頼関係を築くためだ。お前らは特に、危険の集まったところに行くことが多くある。そこで、ペア同士の信頼関係が築かれてなければ、大事に至ることがある。自分の身を守るためでもあるから、しっかりと行うように。質問はあるか?」
そう言って、一通り見回した。
「…ないな。それでは解散!」
はぁ、突拍子のないことばかりが起きるのね。
ここに来たくなかったよ。
学園というもの自体に…
