奇跡を起こした12の月光




「よし!全員自己紹介終わったな。じゃあ、最後に、お前ら明日は、絶対に学園来ないとダメだからな。」



「なんでですか?」



神無月くんが氷谷先生に聞いた。



確かに。私もそれ気になったのよね。



「あぁ、言ってなかったな。実は明日、男女でペアを組んでもらう。今日はみんな一人部屋だが、ペアが決まってからは、その人と一緒の部屋で過ごしてもらう。とは言っても、Sクラスは、一般寮とは違う建物だから、その中で一緒にいればいい。」



は?



そんなこと聞いてないわよ。



第一なんで男女なのよ。



男同士、女同士で良くない?



私はどれも嫌だけどさ。



はぁ…



まあでも、同じ部屋で過ごさなくてもいいのよね?



ならこんなルール決める必要性…



「なんでか疑問に思った人もいるだろう。簡潔に説明すると、それは、ペア同士の信頼関係を築くためだ。お前らは特に、危険の集まったところに行くことが多くある。そこで、ペア同士の信頼関係が築かれてなければ、大事に至ることがある。自分の身を守るためでもあるから、しっかりと行うように。質問はあるか?」



そう言って、一通り見回した。



「…ないな。それでは解散!」



はぁ、突拍子のないことばかりが起きるのね。



ここに来たくなかったよ。



学園というもの自体に…